結婚式場選びは、結婚準備の中で最も悩むポイントのひとつ。
式場によって雰囲気やサービス、費用が大きく異なるため、「どこを選べばいいのかわからない…」と迷うカップルも多いでしょう。
式場を決める前に、どんな結婚式にしたいのか、ゲストのことや予算をどう考えるのかを整理することが大切です。
この記事では、後悔しない式場選びのためにチェックすべきポイントを詳しく解説します。
結婚式場選びで最初に考えるべきこと
おおまかな時期とゲストの人数を決めておく
結婚式場を選ぶ際、最初にゲストの人数と開催時期を話し合っておくことが大切です。
人数や時期が決まっていないのに式場を回っても、プランナーは最適な提案を行うことができません。
プランナーが良い提案をできない理由
- 人数がわからないので最適な広さの会場提案ができない
- ゲスト層がわからないので演出提案ができない
- 最適なプランを提案できない(屋外演出・シーズンプラン等)
- 見積りが作れない
せっかく式場を回るのであれば、その式場の最適な提案を受けられる程度の内容は決めておくことが大事です。
確定できないにしても「30名か100名」など、選択肢が残る状態でもいいので、必ず最初に決めておきましょう。
予算の目安を考える
結婚式場を選ぶ際、どのくらいの予算をかけられるのかを明確にしておくことが大切です。
予算の目安は「大人人数×祝儀(約3万円)+自己資金」で出すことができます。
祝儀は独身なら3万円、夫婦で5万、家族でも5万程度で考えておくのが目安です。
親族は若干多い傾向がありますが、とりあえず少なく見積もっておけば安心です。
式場によって基本プランや追加費用が異なるため、最初に予算の上限を決めておくことが大切です。
見積もりの際は、初期費用だけでなく、衣装や写真、装飾などの追加費用が発生する可能性があるため、細かい部分まで確認しましょう。
結婚式場選びのチェックリスト
結婚式場を選ぶ際に重要なのは「自分たちの理想の結婚式が叶うかどうかを具体的なポイントごとに確認すること」です。
以下の点を押さえておけば、後から「こんなはずじゃなかった…」と後悔することを防げます。
カテゴリ | チェックリスト |
---|---|
立地・アクセス | □ 最寄り駅やバス停からの所要時間 □ 駐車場の有無と台数・料金 □ 送迎バスの手配が可能かとその料金 □ タクシーチケットの手配は可能か □ 二次会会場への移動がスムーズか |
施設・設備 | □ フォトスポットが充実しているか □ 新郎新婦専用の導線はあるか □ 挙式場から会場への動線はスムーズか □ 新郎新婦・親族・ゲストの控室が十分にあるか □ 新郎新婦の控室は個室か □ 親族控室は個室か □ ゲストの待合いは十分な広さがあるか □ ゲストの着替えができる部屋の有無 □ 宿泊又は提携ホテルがあるか □ バリアフリー対応か □ 授乳室やキッズルームの有無 □ 化粧室の清潔さと数が十分か □ 喫煙スペースが適切に設置されているか |
挙式・披露宴会場 | □ 挙式会場・披露宴会場の雰囲気が希望に合っているか □ 挙式場の収容人数がゲスト全員に対して十分か □ 会場の収容人数がゲスト全員に対して十分か □ メインテーブルはソファ等に変更可能か(料金) □ ガーデンやプールはあるか □ 希望する演出が可能か □ 音響・照明設備が整っているか □ プロジェクターやスクリーンの有無 □ 屋外挙式の場合、雨天時の代替プランがあるか |
料理・飲み物 | □ 試食が可能かとその料金 □ アレルギーやゲストの年齢層に応じたメニュー変更が可能か □ 料理の提供スタイル(コース・ビュッフェなど) □ 料理演出には何があるか □ 飲み放題の有無とドリンクの種類 □ 飲み放題のランクは何種類か □ 飲物の持ち込みは可能か □ ウェディングケーキのオリジナルデザインが可能か |
スタッフの対応 | □ 担当プランナーが親身になって対応してくれるか □ 担当は一貫性か分業制か □ 当日のスタッフ配置やサポート体制が十分か □ 司会者やカメラマンの持ち込みが可能か(無料・有料) □ カメラマンと事前打ち合わせが可能か □ スタイリストとの事前打ち合わせができるか |
費用・契約 | □ 見積もりが詳細で、追加費用の説明が明確か □ 仮予約はできるか(期間) □ 支払いはいつのタイミングか □ 支払い方法(前払い・後払い・分割・ローン)は選べるか □ 支払いにカードは使えるか □ キャンセル時の費用発生タイミング □ キャンセルポリシーは明確か |
ウエディングアイテム | □ イーゼルなどのレンタルは可能か □ テーブルクロス等の変更は可能か □ ペーパーアイテム(招待状・席次表・席札)の持ち込みは可能か □ 持ち込み可能なアイテムは何か(有料・無料) □ フォトアルバムの種類や料金 |
衣装 | □ 衣装のラインナップは豊富か □ どのプランでどれくらい選べるかの制限を確認 □ ティアラやネックレスなど小物の種類は豊富か □ 衣装の試着回数に制限はあるか □ ブライダルインナーのレンタルや持ち込みが可能か □ 衣装のレンタル・購入プランの詳細 □ ゲストの着付けやヘアメイクは可能か □ 親族衣装の取り扱いはあるか □ 前撮りの料金 |
その他 | □ 荒天時の代替案が用意されているか □ ナイトウェディングや特別演出(花火・キャンドルサービスなど)が可能か □ 二次会の開催が可能か |
その他の気をつけること
結婚式の見積もりは、最初の提示額と最終的な支払額に大きな差が出ることが多いため、細かく確認することが大切です。
初回見積もりの内容を確認
基本プランの内容が最低限になっていないか
初期見積りは多くの項目が最低ランク(一番安い)のものになっているので注意が必要です。
最終的に金額が上がりやすい項目
料理ランク・ドリンクランク・衣装ランク・衣装小物・装花・写真・アルバム・映像演出・前撮り
などの項目は、内容が十分かをしっかりチェックしておきましょう。
仮予約を活用しよう
仮予約とは、結婚式場を検討しているカップルが一定期間(通常は1週間~10日)、希望する日時を仮で押さえることができる便利な制度です。
人気の式場でも希望の日時を安全に確保でき、複数式場を検討する場合に便利です。
仮予約の段階では基本的に入金は不要ですが、一部の式場では仮予約金が必要な場合もあります。
仮予約の注意点
仮予約期間
仮予約期間は式場によって異なります。期間内に本契約をするかどうかを決めなければなりません。
仮予約金
仮予約をする際に、仮予約金が必要な場合があります。この場合、本契約をすれば仮予約金は料金に充当されますが、キャンセルした場合は返金されないことがあります。
キャンセル料
仮予約をキャンセルする場合、キャンセル料がかかる場合があります。事前に確認しておきましょう。
即決を迫る営業に注意
特典につられて即決しない
ブライダルフェアでは「当日契約者限定の特典」を提示されることがよくあります。
「本日中に契約すれば○○万円引き」といった特典は魅力的ですが、1件目で即決することは絶対にやめましょう。
せめて他の式場と比較検討することが大切です。
また、他を回ってもやはり1件目がよかった場合でも、担当に「二件目の式場と、とても迷っている」と伝えれば、即決時の特典をそのままつけてくれることも普通にあります。
あまりに営業が強い式場は、逆を言えば「他にいかれてはマズいことがある」と考えるのが妥当です。
じっくり検討する時間を与えてくれる式場を選びましょう。
「今だけの特別プラン」に注意
「今だけの特別プラン」という言葉で契約を迫るケースもあります。
しかし、本当に特別かどうかは他の式場と比較してみないとわかりません。
失敗しない式場の選び方まとめ
結婚式場を選ぶ際は、見学時にしっかりと確認することが大切です。
また、よほど憧れの式場でない限りは複数店舗を見るようにしましょう。
ブライダルフェアでは雰囲気や設備、料理の味やスタッフの対応など、カタログや写真だけでは分からないポイントを実際に体験し、理想の結婚式を叶えられるかを見極めましょう。
結婚式場選びは一生の思い出に残る大切な決断です。
疑問点があれば遠慮せず質問し、納得できる式場を選んでください。